自分を信じ、夢に向かって ~2学期始業式~
■2020-08-24
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今年度の2学期の始業式は8月24日(月)に行われました。密にならないよう1年生のみ講堂に集まり、2・3年生は教室に映像を配信するという形で行いました。「生徒皆さんが、元気に登校してくれていることをうれしく思います」との校長先生の言葉で、始業式が始まりました。
最初に、校長先生より始業にあたっての講話がありました。
「今、世界は新型コロナウイルスの影響により、グローバル化の動きが停滞していますが、コロナ後の世界は変化のスピードがどんどん速まっていくと考えています。その中で、決まった正解のない問いに対応するため、自分自身が考えて実行していく力を、未来を背負う皆さんは身につけなければなりません。常にアンテナを立てて、新聞等のメディアから能動的に情報を取り入れ、それを理解することを通して自分のなりたい姿を目指すことが大切です。そのためには常に学び続けることが重要です。
インターネット社会の進展によって、今日人々は過去に得られなかったような種類と量の情報を簡単に手に入れることができるようになりました。そこで、いかにして価値のある情報を得るかということが重要になります。
1.10年後にも価値のある情報か?
10年後にも事実として通用する賞味期限の長い情報であるということが重要です。
2.日本以外の場所でも価値のある情報か?
日本国内では話題性があっても、海外の人には何の意味も持たない情報というものは、情報の有効なエリアが狭いということになります。
3.自分にとって価値のある情報か?
時代が変わろうと、世界が変わろうと、それが自分にとって価値が高く、自分が求めている情報であれば、それは価値のある情報といえます。
今の時代、日々多くの情報が流れてくるので、すべてを記憶することは困難です。ですから、覚える意味のないものは、覚える必要はありません。新聞やオンライン記事などの情報タイトルや小見出しのみに目を通し、『この内容の核は何か』を意識して目を通すようにし、詳細な情報が必要であれば調べるようにしてください。自分にとって有効な情報を得ることは、将来の起業家精神、アントレプレナーシップに大いに役立ちます。しかし、皆さんはまず大学等に入学する、あるいは企業等に入社する必要があります。大学等の入社試験や企業の入社試験に合格するためには、いかに効率よく記憶するかで大きな差が生まれます。では、どうしたら効率よく頭を使い覚えることができるのでしょうか。それは『読解力』の習得が大きく影響します。
物事には何事も一があって、次に二があってというように段階があります。人間は理解したものでないと記憶できません。理解せずに詰め込むと面白くない上にすぐ忘れます。記憶力というのは読解力とほぼイコールです。読解力を鍛える一つの方法は読書です。しかし、読書で読解力を鍛えようとする場合、『歯ごたえ』のある論文的な文章である必要があります。そこで最適なものは、大学の入試問題を解くことです。自分で文章を選べないので、自分の関心のない分野の文章や、初めて知る内容の文章題に取り組むことができるので、思考力も身に着けることができます。皆さんも大学入試問題を解くことによって、効率の良い頭の使い方を身につけてください。」
続いて、生徒会役員・学級委員の任命などについて講話がありました。
「生徒会役員と生徒の皆さんが、力を合わせることによって活力のある生徒会活動ができ、楽しい学校になり、一人ひとりの学校生活が充実したものになります。今年は新型コロナウイルスの影響により、新しい考え方や工夫をしながら、一つ一つの行事に取り組んでいかなければなりません。しかしながら、いかなる状況の中においても、皆さん一人ひとりがよりよく行動することによって、充実した学校生活が創り出されるものですから、いろいろなことに積極的に努力して、できることに取り組んでください。今回の生徒会役員の皆さんも、1学期までの生徒会役員と同様に全校生徒と力を合わせて社会から一層高く評価される学校になるよう、ベストを尽くしてくれることと思います。
また、2学期も学級委員の任命式は行いませんが、学級委員に選ばれた人はクラスのリーダーとしての責任感を持って、それぞれの委員としての任務を果たしてください。どんな社会、組織にもリーダーは必要です。大人の社会には、いろいろな役割があります。大人になったとき、リーダーとして役割を果たさなければならない時の備えとして、クラスをまとめるなどの経験をしておくことも大切なことです。私たちは、多くの人の世話になり、助けたり、助けられたりして大勢の人とコミュニケーションをとりながら、社会という集団の中で共に生きているのです。縁があって集まった者同士、大いに語り合って仲間を大切にし、有意義な高校生活を送ってください。
今年は、新型コロナウイルスのため、避難訓練を行うことができません。しかしながら、災害はいつどこで起きるかわかりません。『南海トラフ巨大地震』が30年以内に起こる確率は70~80%と言われています。もし災害が起きたときは、慌てず落ち着いて行動してください。新型コロナウイルスについても、現在はいつ誰が感染するかわからない状態になっています。手洗い・うがい、消毒、マスクの着用やソーシャルディスタンスを取る等の感染しないための対策を心がけてください。
最後に、皆さん一人ひとりは様々な素晴らしい可能性・能力を持っています。自分の力を信じて努力し、大学や就職試験等の合格を勝ち取ってください。コロナ時代の困難な時こそ夢に向かって頑張ることが大切です。自分の人間性と能力を高め、自分の夢や志の実現のために皆さんの人生を切り開いてくれることを期待します。」
※同日に行われた生徒会役員任命式・表彰伝達式については内容を分けていますので、こちらの記事をご覧ください。