神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

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何事も2×2=5の意識をもつ ~経営者によるレクチャー⑥~

2021-12-01

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 12月1日(水)、特進Sコースの1年生を対象に、第6回目となる「経営者によるレクチャー」が開講されました。これまで一般社団法人関西ニュービジネス協議会の副会長で、八戸ノ里ドライビングスクールの代表取締役でもある谷岡樹氏に講師としてお越しいただき授業を行っていましたが、今日で最終回となりました。

 最初に、自動販売機の売り上げをふるさと納税として寄付し、それをこども食堂の支援に活用する「じーはん募金」という高校生が考案し実現したアイデアを例にし、「今の時代は高校生が純粋に考え、絞り出したアイデアやビジネスプランを周りにいる大人たちのサポートで実現させることができる環境がある。普段過ごす中で君たちが吸収していることを社会や世の中のために役立てることができるということを覚えておいてほしい」との言葉で始まりました。

 今回は今まで取り組んできた内容を踏まえた上で、まとめとしてマーケティングについて学びました。その中で、このようなポイントがあげられました。
「マーケティングとは顧客にとっての価値、みんなにとっての価値である」
「Tシャツを買うだけでも様々な理由がある。価値は人によって変わる」
「物事の価値には、機能的な価値(ニーズ)と情緒的な価値(用事)がある」

 情緒的な価値(用事)について、講師から「ほかの店舗において1,500円で売られているサッカーボールを3,000円で売るにはどうするか」という問いが出され、グループに分かれて考えました。生徒からは「おまけを付ける」「有名な選手にサインを書いてもらう」「ボールに対して保証を付ける」などのアイデアが出ました。生徒から出た意見を踏まえて、「リフティングが10回できるまで何度も教えてくれるサービスをつけて成功した実例がある」、「お金の価値は消費者によって変動する。消費者が欲している価値を考えることでアイデアが広がる」とお話がありました。

 続けて実際に企業がどのようにマーケティングをしているのか、具体的な事例があげられました。
「グリコは昔からお菓子におまけのおもちゃをつけ、お菓子を買ったおまけに映像が上映される自販機を作っていた」
「ROYAL BLUE TEAという高級茶は、ただお茶を売るのではなく、ワインボトルのような容器や木箱に入れるなど高級感という付加価値をつけて売っている」
「iPhoneなどApple製品の箱は、ワクワクさせるために開けるまで6秒かかるように計算して作られている」

 最後に、グリコの創業者である江崎利一氏の言葉「商売は2×2=5」を紹介され、「2×2が4なのは当たり前のこと。常にプラス1をして5にする事を考えることで、学校生活や受験勉強、社会生活において成功する確率が高くなる。普段からそれを意識して過ごしてみてほしい」とのお話で締めくくられました。

 全6回を通して教えていただいた「自分も幸せになって、周りも幸せにする」「変化はチャンス」これが起業家マインドであり、「起業家にとって必要な志と、君たちが勉強する意味は同じである」ことを改めて心にとめ、高い意識と広い視野を持ち、これからの高校生活を有意義なものにしていきましょう。

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