２学期始業式 ～夢や目標を持ち、計画を立てる～
■2021-09-01
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８月25日に２年生、本日９月１日に１・３年生の始業式を行いました。校長先生より、始業にあたっての言葉がありました。
「３年生はもうすぐ就職試験や入試試験を受けることになります。最後の追い込みをかけて、試験に備えてください。そして当日の面接では試験管の前で、ハキハキとしっかりとした声で自信をもって明るく積極的に受け答えをし、この会社で働きたい、この大学に入学したいという強い気持ちを前面に出して面接に挑んでください。人にいい印象を与える態度やマナー、体からにじみ出てくる雰囲気、そしてはきはきとした受け答えは急に身につくものではありません。自分の学力を高めるとともに、自分の人柄といった人間性を普段から磨いてください。外見も大事です。服装、頭髪などの身だしなみも平素からきちんとする習慣をつけておいてください。
新型コロナウイルス感染症については、全国的にほぼすべての地域で新規感染者数が急速に増加しています。これまでに経験したことの無い感染拡大となっており、感染力の非常に強いデルタ株への置き換わりが進んでいます。これ以上の感染拡大を防止するため、中学生・高校生にもワクチン接種を促進していく必要が出てきました。新型コロナウイルスワクチンは、発症や重症化を予防し、入院者を減少させ医療体制を守るためのコロナ対策の切り札となっています。
神戸市においては、12歳から18歳のワクチン接種が昨日より開始されました。感染者の８割程度は十分な距離を取らず、マスクを外して会話したことが原因で感染しています。そこで、
①マスクを外して会話をしない
②食事などで会話するときは、１ｍ以上距離を取る、斜めに座る、横に座る場合は一つ席を空ける、大声を出さない
この２点を感染防止対策として必ず守ってください。なお、マスクについては不織布マスク着用が強く推奨されていますので、学校内や人の多く集まる場所では原則として感染予防効果の高い不織布マスクを着用するようにしてください。
新型コロナウイルス感染症の影響により、感染拡大がもたらした社会変化を通じ、「ウィズコロナ社会」から日本社会は大きな変革期を経て、新たな「ポストコロナ社会」という時代を迎えることになります。ポストコロナ社会における望ましい未来と考えられている「都市・地方共存型シナリオ」を実現していくためには、女性の活躍を含む、働き方・生き方の「分散型社会」と呼べる社会を実現し、「多様な働き方」を推し進めていくことが必要になると考えられています。
経済環境は、コロナにより多くの企業が打撃を受けましたので、しばらくの間は低成長あるいはマイナス成長になる可能性があります。このような経済状態の中で、生徒の皆さんは「自分は何をやりたいのか」「どういうキャリアを選びたいのか」を一人ひとりがきちんと向き合って考え、自分で道を切り開いていかなければなりません。そして、常に自分の能力を開発し、世の中から見た場合の個人としての自分の価値を高めていかなければなりません。そのためには、夢や目標を持ち、具体的な計画を立て、それに向かって進んでいくキャリアプランニング能力をはじめ、コミュニケーション能力や課題対応能力など、社会人として将来に必要な能力を身に着けることが大切になります。皆さんは、このような能力を身に着ける努力をしてください。
８月24日、パラリンピックの開会式が行われました。様々な障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。すなわちそれは共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会であり、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や発想の転換が必要であることに気付かせてくれます。皆さんもパラリンピックスポーツを通して、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合い、障がい者が積極的に参加・貢献していくことができる全員参加型の社会を作っていくよう努力するとともに、パラリンピアンたちの強い意志を学んでください。
現代社会ではＡＩの発達に伴い、今ある職業が無くなり新しい職業ができるなど、社会が大きく変化していきます。本校は将来の職業を一番身近に感じられる学校です。皆さんがいろいろなことに挑戦し、毎日の学校生活をアクティブに過ごしてくれることを願っています。」
