神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

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良いものを作り、人に感動を与えられる人間に ~経営者によるレクチャー②~

2021-07-16

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 7月16日(金)、1年生特進Sコースの生徒を対象に、一般社団法人関西ニュービジネス協議会の副会長で、八戸ノ里ドライビングスクールの代表取締役でもある谷岡樹氏に講師として第1回目に引き続きお越し頂き、全6回のうち第2回目となる「16歳からの起業塾」というテーマの授業が行われました。

 最初に、「国の2020年度税収が60兆8216億円で、過去最高を記録した」という話題から始まり、日本では会社の利益から約3割を税金として払わなければならないことや、節税対策で使われる「タックス・ヘイブン(税率の低い国や地域)」の存在などについて説明した上で、「経済というのは、儲かっている人や会社が税金を納めることで回っている。もし君たちが起業することがあれば税金はきちんと納めて、また社会人として働く場合にも税金を納める意味を忘れないでいてほしい」と、儲けることだけを考えるのではなく、その儲かったお金から定められた税金を払うことが、世の中を豊かにするためには大事だということを教えていただきました。

 次に、近年かなりの勢いで進化し、私たちの仕事をも奪おうとしているAI(人工知能)について、AIの画像解析でマグロの選別を行う技術や自動運転技術、映画・ドラマのサブスクリプションサービスであるNETFLIXにおいて、それぞれの好みに合わせて映画やドラマをお勧めしてくれる機能など、実際の活用事例が取り上げられました。そして、最近のAIは深層学習(ディープラーニング)を行うことで、人間が教えなくても自らルールを生み出せるようになっており、2045年にはシンギュラリティ(=AIが人間を超えること)が予想されているため、生徒たちが20歳、30歳になって社会に出る頃にはこの『シンギュラリティ」によって社会は大きく変わっているということを、スライドを使いながら説明されました。また、そのような社会の中でAIに負けないためには、「人間にしかない『素直に感動する心』を忘れず、感動を与えられる人間になってほしい」と話されました。

 続いて、前回の授業で企業の理念を調べるという宿題が出されていましたが、生徒が取り組んできた内容について触れ、ある生徒が調べてきたミズノについて「創業者の水野利八氏は『ええもんつくんなはれや』の精神を大事にしていた。どんなアイデアや物を形にするにしても、他人に喜んでもらうためには『良いものを作る』ということを忘れないこと」と、手を抜いて安い値段で売るのではなく、良いものを作って安売りをしないことが成功のカギだと話されました。

 最後に、「ビジネスの種を見つける」ということで、普段不満に思ったことやもっと便利になればいいなと思ったことを見つけてくることが宿題として出されました。講師は「不満や不便はビジネスにつながる。2学期にはその見つけてきた不満を解消する方法を探し、コンテストでグランプリに輝けるようなビジネスプランを考えてほしい」と締めくくられました。

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