神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

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ニュース・部活動情報

令和2年度3学期始業式

2021-01-06

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 1月6日(水)、令和2年度3学期始業式を行いました。全学年各HR教室にプロジェクターでの投影と校内放送を通して行いました。校歌に続き、校長先生の「あけましておめでとうございます」との挨拶で始業式が始まりました。

校長先生の話

 
明けましておめでとうございます。令和3年、2021年を迎えました。今年の干支は丑です。丑は十二支の2番目で、子年に蒔いた種が芽を出し、成長する時期とされていますので、地道に努力しておれば道が開ける年と言われています。丑年ですので、先を急がず目の前のことを着実に進めることが将来の成功につながっていくのだと思います。
 今年になっても新型コロナウイルス感染症収束の目途がたっていませんので、さらにデジタル化が進み、ウイズコロナとしてのニューノーマルな生活の仕方が求められることになると思われます。このような転換期ですから、下を向かずに上に向かって挑戦し、上に手を伸ばして何かをつかむ年にしたいものです。

 コロナ収束の見通しが立たない今日、さらに人工知能が活躍していくものと考えられますが、人工知能はその性質上、未来を予測することは難しく、思いもよらない答えを出すことがあります。脳科学者の茂木健一郎さんは、「ノーベル経済学賞を受賞した心理学者で行動経済学者のカーネマンが示したように、『速い思考』と『遅い思考』の両方がそろって初めてバランスが取れる。両輪がそろってこそ、優れた展開ができる。人工知能の時代になった今、人間の動物としての本能、直観に基づく素早い判断と行動が重要である。実際に優れたビジネスパーソンは、直感に基づく素早い判断、行動をしている人が多い。経済学に偉大な足跡を残したケインズは、合理性を超えた衝動的な「アニマル・スピリット」が経済を動かしていると言い、カーネマンは「速い思考」と言っています。「これはいける」という洞察力に基づいて選択できる人がビジネスを大きく発展させ、起業家として成功するのである」と言っています。

 将棋のひふみんで有名な加藤一二三さんは、「直感は9割正しい」と持論を述べており、直感はこれまでの知識と経験から人が一瞬で導き出す回答だと言っています。それから、「お金と幸せ」をテーマにした講演会やセミナーを全国で開催している、作家で経営コンサルタントの本田健さんは、「中国の武漢で見知らぬウイルスが発生したらしい」との一報を聞いた瞬間、「動くべし!」とピンときて、すべてをオンラインに移す準備をはじめ、3月にはすべてをオンラインで行う準備を整えました。本田さんは、これまで仕事や人生で大切なことは、理性や論理に頼らず、直感で決めるようにしてこられたとのことです。
 アップルの共同設立者の1人、スティーブ・ジョブズは、「自分の心と直感に従う勇気を持て」という言葉を残しています。本田さんは、「成功する人は直感を使って1秒で答えを出します。なぜなら、ほかの人が迷ったり、悩んだりしている時間を使い、人の何倍も行動し、挑戦できるからなのです。直感は、成功のチャンスを逃さないための羅針盤なのです。直感を起動させるサインは、ふと開いた雑誌の中に、街でばったり出会った友人の言葉の中になど、いたるところにそれはあります。まずは意識して、日常生活で直感を使ってみることをお勧めします。直感は使えば使うほど、制度が増すものです」と言っています。
 しかしながら、様々な知識と多くの経験がなければ、直感は働きません。ビル・ゲイツが行っているように、強い好奇心と多くの問いを持ち、幅広いジャンルの本を読み、どんな問題も知識と努力で解決できるという信念をもって、「どうすればできるか」を考え、前に向かって進むことが大切です。

 新型コロナウイルスの影響により、不確実性の高い未来が予想される中で、様々な知識を身に着け、「自分の頭で考え、自分で主体的に判断する」力をつけてください。皆さんが夢や目標を持ち、やりたいと思うことに、「やればできる」の信念で前向きにチャレンジし、1日1日を大切にして、充実した日々を送り、皆さんにとって今年1年が良い年になることを願って、3学期の始業の言葉といたします。

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