令和2年度2学期終業式
■2020-12-24
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12月24日(木)、令和2年度2学期の終業式を行いました。2学期の始業式同様、全学年各HR教室にプロジェクターでの投影と校内放送を通して行いました。終業にあたって、校長先生から話がありました。その後、生徒指導部長より冬休みの過ごし方について話があり、各HRでは担任から通知表が渡されました。
校長先生の話
今年も残すところわずかで大晦日です。今年度は、新型コロナウイルス感染拡大を防止するための緊急事態宣言による休校から始まりましたが、新型コロナウイルス感染者は増え続け、国内の感染者が20万人を超えました。そして、11月から本格化した「第3波」の流行は衰えるどころか感染拡大が続いており、イギリスなどではコロナの変異種が確認され、経済に打撃を与えています。
明日から冬休みに入りますが、「不要不急の外出は避けるように」と言われていますので、今年の冬休みはできるだけ自宅でゆっくりと過ごしてもらいたいと思います。長期休み中で大切なことは、3学期に向かうエネルギーを充足させることです。それには、毎日決まった時間に起床・就寝し、一定の時間勉強するなど日常生活のルーティーンを乱さないことです。もう一つは、家族と仲良くいろいろなことを話し合い、心の通い合う家族の絆を深めるとともに、日ごろの感謝の気持ちを込めてお手伝いをするなどの親孝行をしてください。
また、時間があるからと言って、インターネットに時間を使いすぎるネット依存症にならないよう気を付けてください。インターネットは、安全に正しく使えば役に立つ便利なものです。しかしながら、使い方を間違えると、事件や犯罪に巻き込まれたり、いじめや誹謗中傷が起こったりします。SNSに投稿した画像などは、絶対に消えません。違法なものを載せた場合、将来の人生を台無しにしてしまうこともあります。「会ったことがない人とネット上でやり取りをしない。当然ですが、ネット上で知り合った人と絶対に会わない」ことを守り、被害者にならないように気を付けてください。
次に、マイクロソフトの共同創業者として有名なビル・ゲイツが行っている「個人の能力を最大化する方法」についてお話します。まず、普通の人は「できない理由」を探して自分を納得させてしまう。あるいは、リスク回避が先に立ってチャレンジできなくなってしまう。ビル・ゲイツは「どうすればできるか」しか考えないし、将来を悲観しない。これが、彼自身の能力を最大限にできる第一の要因であり、「できるはずだ」という信念が前に進む原動力になるということです。
第二の要因は、何時間でも続けられる「集中力」だということです。
第三の要因は、強い好奇心を下地とする「問い」を常に持っている「質問力」があることです。
第四の要因は、「読書」です。普通の人は、必要に駆られてあるいは単純な答えだけを求めて漫然と本を読む。彼は、自ら進んで問いを持ちながら、幅広いジャンルの「読書」を楽しむ。
第五の要因は、「信念」です。どんな問題も知識と努力で解決できるという信念を持っている。このような信念を持つことが努力最大化の要因だということです。
第六の要因は、「失敗」に重点を置いており、「成功は最低の教師」と言って失敗に価値を見出していることです。
第七の要因は、他の人の率直な意見に耳を傾ける「フィードバック」です。一般の人は、最初から完璧にやろうとしすぎて、かえって身動きが取れなくなっている。完璧よりも速さを重視し、フィードバックを活かして改善点を見出し、前進することで、自分自身の能力を引き出しているということです。
これらが、ビル・ゲイツが自分自身の能力を最大化した七つの要因です。このうちの一つでも取り入れれば、誰もがビル・ゲイツに一歩近づくことになるのではと思い、冬休み中に一つでも取り組んでもらいたくお話ししました。
最後に、人間は高等動物です。それが故に悩むことがあります。困ったことや、悩むこと、迷うことが生じれば、先生や人生の先輩に相談して解決してください。一人しかいない自分、一度しかない人生です。自分を大切にして有意義な人生を歩んでください。また、新型コロナウイルスに感染ないために、外ではマスクの着用、家に帰ったら必ず手洗いうがいをすることを心掛けてください。新型コロナウイルスに感染しないように最大の注意を払い、3学期には全員元気で登校してくれることを願って、2学期の終業の言葉とします。