神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

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『落ちこぼれの学生がCF日本一になるまで』経営者講演会~1年生~

2020-10-07

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 10月7日(水)の5・6校時に、経営者講演会を行いました。特進Sコース生は年6回の「経営者によるレクチャー」を受講していますが、今回は1年生全コースを対象に実施いたしました。講師として、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて初の1企業のプロジェクトが連続で1億円超えという快挙を達成した電動バイク「glafitバイク」の販売を手掛けるFINE TRADING JAPAN代表・glafit株式会社 代表取締役CEOの鳴海禎造氏に『落ちこぼれの学生がCF日本一になるまで』と題してご講演いただきました。

 今回の講演会は、鳴海氏が新作のglafitバイクで颯爽と登壇されるシーンから始まりました。講演は鳴海氏のこれまで経営してきた事業を3つの章に分けてお話くださいました。

 第1章 学生編「バイトor起業?」では、「インターネットの無い高校時代にお小遣いがほしくて、雑誌を利用して服の売買をしていた」「大学に入ってPCの組み立てに興味を持ち、組み立て代行を商売にした」「インターネットが普及し、ヤフーオークションが出来ると、そのころ好きだった車の部品の売買をした」「複数の古本屋でコミック全巻を集めて売ると高く売れるなど、『手間を省くと価値になる』事がわかった」など、様々なエピソードを話されました。

 続いて第2章 創業編「挑戦と失敗の繰り返し」では、「海外に向けて英語でサイトを作ると反響が大きく、好調に売れていたが、リーマンショックで円高になり輸出が困難になった」「輸出がだめなら輸入だと思い、中国に行くとあらゆるものの物価が安い事を知り、中国から輸入、日本で販売してV字回復した」「ある本をきっかけに知った大久保秀氏から『ビジネスモデルをどんどん変化させていくことが大事である』という事を学んだ」「『乗り物を通じて世界中の人々に驚きと感動と笑顔を届ける存在でありたい』を実現させるために自分たち自身が、これから乗り物そのものを提供するメーカーを目指すこととなった」と、会社を経営していく中で立ちふさがる壁や、それをどうやって乗り越えてきたかなど、実際に経験されたからこそ伝わるリアルな内容でした。

 第3章 転機「100年企業を目指して」では、「車を作ろうとしたがノウハウが無いので、既存の車メーカーの過去を調べてみると、多くのメーカーが最初は補助エンジン付の自転車を作っていることがわかり、2輪から作ってみることにした」「計画はできていたが、当時円安だったこともあり資金があまり無く、製造しても売れなければ困るので、その点を考慮した結果クラウドファンディングのMakuakeで発表することになり、そこで集めた資金で製造が出来た」と話されました。また、クラウドファンディングを利用すると決めてからMakuakeで発表するまでも一筋縄ではいかなかったとのことで、成功の裏には多くの苦労があった事を知ることが出来ました。
 
 最後に鳴海氏は生徒に向けて、
「失敗を恐れず、それを乗り越えていく力を持つ。失敗の連続だから誇れることもある」
「知識だけでなく、自分自身の経験の積み上げが重要。大事なときの決断は、その経験がないと出来ない」
「自分自身がしっかり決断していくために、どういう方向に向かっていくかというビジョンを持ち、そこに向かっていく過程での失敗や成功はたくさん経験する」
と高校生が今後人生を歩んでいく上でヒントとなる事を伝えていただきました。生徒も1つでも多くのことを学ぼうと熱心にメモをとったり、友達と講演会で得たことを活発に意見交換していました。 

 講演終了後は、生徒代表が「今日聞いたお話をこれから私たちが将来何をしたいのかを考える際の参考にしていきたいです」とお礼を述べ、学年主任の近藤先生が今回の講演を「鳴海社長の話は、『今、自分にあるもの、目につくもの、感じていることをどう捉えるかが重要であり、何も賢い人間や世渡り上手な人間が成功するのではない。物の見方一つで成功することは可能である』ということではないか。」と総括し、講演会は終了しました。

 この度の講演は、生徒たちにとって、未来の扉を拓くキーワードを頂くことができた貴重な1日になりました。ご講演いただきましてありがとうございました。

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