震災追悼の日を迎えるにあたって ~避難訓練・任命式~
■2020-01-10
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1月10日(金)、いつ起こるかわからない地震・火災に備え「安全確保・避難経路の確認・迅速で正確な点呼」を実施目的に避難訓練が実施されました。
6校時、校内放送により各教室で、シェイクアウト訓練(地震揺れへの緊急対応訓練)の後、体育館へ避難しました。体育館に移動完了7分21秒・全学年点呼完了8分10秒で訓練は終了しました。平成7(1995)年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災によって、失われた尊い命の冥福を祈り全員で黙祷をささげました。
続いて学級委員任命式が行われ、最後に避難訓練・阪神淡路大震災・学級委員任命について講話がありました。
「南海トラフ地震は、今後40年以内に起こる確率が80%以上と言われています。いつ起こるかわからない災害に備えて避難訓練に取り組み、自分の身を守ることが重要です。実際に避難する際には「あ(あわてない)・さ(さわがない)・お(おさない)・は(はしらない)・し(しゃべらない)」を守り、落ち着いて行動できるようにしましょう。
5日後の1月17日、阪神・淡路大震災から25年を迎えます。この日は「防災とボランティアの日」と定められていると同時に、兵庫県では「ひょうご安全の日を定める条例」に基づき、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承すると共に、いつまでも忘れることなく安全で安心な社会づくりを期する日として、1月17日を「ひょうご安全の日」と定め、県民の参画のもと様々な授業が行われます。
1月17日には震災の経験と教訓を発信し、1.17を忘れずに語り継ぐことを目的として、追悼行事としての『1.17のつどい』や、『1.17ひょうごメモリアルウォーク』『防災訓練』などが行われます。これらの行事は震災で亡くなられた多くの方々を追悼するとともに、震災で培われた『絆・支え合う心』『優しさ・思いやり』の大切さを次の世代へ語り継いでいくものです。
災害はいつどこで発生するかわかりません。私たちは平素より自然災害や火災・水害など様々な緊急事態から自分たちの安全を守るために、迅速・的確に行動できるようにし、防災あるいは減災に努めるとともに、震災でお亡くなりになられた6434名の方々のご冥福をお祈りいたします。
学級委員に選ばれた人は、自信を持って学級のリーダーとして、積極的に活動してください。学級委員でない人は、学級委員に協力し、力を合わせて楽しい学級づくりに取り組んでください。そして、お互いにクラス仲間を大切にし、お互いの違いを認め、お互いの良さを尊重して、縁があって集まった仲間同士、一生の友としての良い人間関係を作り、有意義な高校生活を送ってください。
私達は一人で生きているのではありません。多くの人のお世話になり、助けたり助けられたりして、大勢の人とコミュニケーションをとり、人間関係を大切にして、社会という集団の中で共生しているのです。人は、他の人からいろいろな所でお世話になっています。その逆に自分は何かのことで人の役に立っているという意識を持って、学校・社会の中で誠実に一日一日を送ってください。
3学期というのは、最も短い学期です。3年生は大学などの上位学校、実社会という大人社会において堂々と行動できるように、様々な困難を乗り越えていく力と礼儀正しさなどの品性を身につけてください。1・2年生は、4月に入学して来る新入生の模範になれるよう人間性を磨いて下さい。
これからはAIやIoT、ビッグデータが活躍すると言われていますが、そんな時代に人間として必要とされることについて話したいと思います。
・コミュニケーション能力
まずは挨拶です。挨拶というのは人を認めるということでもあり、自分も他人から存在を認められるということにもなります。そして面と向かって会話ができ、他人の気持ちを推測する力、場の雰囲気を読む力、相手に共感できる力、相手に自分の考えを伝える力、人をまとめたり動かす力を持っている人が必要とされます。
・主体性
世の中のいろいろな情報をしっかりとキャッチし、適切な情報を得て主体的に自ら問題に立ち向かっていくチャレンジ精神のある人が必要とされます。
・分析力
得た情報を様々な角度から見て必要なものを見つけ出し、比較・検討し、しっかりと自分で判断し、行動に結び付けるために分析する力が必要とされます。
・想像力
多くのことを学び、自信を得て、世の中の流れを知り、そこから得たものから自分独自のアイデアを組み込み、新しいものを作り出す力が必要とされます。
・表現力
新しいものやサービスを生み出し、それを世の中に知らせ、アピールす力が必要とされます。
皆さんが大人になってから起こる問題は、答えがないもののほうが圧倒的に多く、自分で問題を解決する力が必要になります。大人になってから起こる問題に対応できるように、この5つのことを身に付けるよう心掛けてもらえたらと思います。」