命の大切さを学ぶ授業 ~被害者・加害者にならないために~
■2018-08-21
写真は、自動的にスライド表示されます
(ドラッグしてスライドも可)
学年登校日の21日に「命の大切さを学ぶ授業」と題し、講演会が行われました。最初に兵庫県警察の方から「被害者支援について」の講話がありました。
「警察の仕事の一つに、被害者支援というものがあります。被害者支援とは、精神的な苦痛や治療費などの経済的な負担、そして時間的な負担を少なくするために被害者の方をサポートすることです。心の負担を減らすために臨床心理士がカウンセリングをしたり、一人で裁判所や病院へ行きにくい人に同行したりする場合もあります。皆さんはルールを守って生活していても、絶対に被害者にならないとは言い切れませんが、皆さん自身の心がけで加害者にならないことはできます。腹が立ったりしても少し落ち着いて考えるように心がけて、被害者にも加害者にもならないようにしてください」
被害者支援についての話に続いて、「みなさんにとって大切な人は誰ですか」との問いかけから犯罪被害者遺族の坂口真弓さんの講話が始まり、残された遺族としてのご自身の体験から、本校生に「命の大切さ」を話していただきました。
「周りに被害者の人がいたら、その人の気持ちを正しく理解しようとしてあげてください。人の気持ちを大切にする人が増えれば、人を傷つける人が減ります。100パーセント被害者にならないことはできませんが、少しでも自分が被害者になる確率を減らすために、危険だと思う事や人にはかかわらず、何かあればすぐにSOSを出してください」
最後に坂口真弓さんは、「命があるから生活があり、今ある当たり前の生活は命があるからこそです。大切な人がいること、いてくれることは幸せなことです。これから嫌な事、つらいこともあると思いますが自分の心の中の『芯』となる存在にたくさん出会って、大切な人の笑顔を守れる人でいてください。そして自分自身がたくさん笑顔になれる人でいてください」と結ばれました。