神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

 

 

　４月７日（金）今年度の入学式はあいにくの雨でしたが、真新しい制服に身をつつんだ新入生が元気よく登校してきました。教職員が拍手で迎える中、担任の先生の引率で新入生427名が体育館に入場し、入学式が始まりました。

　最初に校長先生からの式辞がありました。

 

　“新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

　保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。

　春の花々が美しく咲いている本日ここに、令和５年度の入学式を427名の新入生を迎えて、保護者の皆様にご参列いただきまして挙行できますことを、誠にうれしく存じます。本日、ここに希望と期待に胸をふくらませて、本校に入学した新入生の皆さんの喜びもさることながら、私達教職員、在校生全員が皆さんの入学を心より歓迎しております。皆さんは数多い高等学校の中から、神戸星城高等学校を選び、見事、合格を勝ち取って本校に入学しました。皆さんは本校入学を機に、様々なことにチャレンジし、自分の持っている潜在能力を大きく伸ばしてください。皆さんは、それぞれの中学校から本校に入学をして来たのですから、それぞれ違った校風の中で学校生活を送ってきたことと思います。しかし、本校の生徒になったからには、一日も早く本校の校風になじみ、本校の生徒としての自覚と誇りをもって、勉強や部活動に励んでください。今、ここに制服を着た皆さんは星のように輝いています。神戸星城高等学校という校名は、生徒を「星」にたとえ、生徒一人一人の可能性のきらめきを表す「星」と生徒が個性と能力を伸ばしていく学び舎として、「城」を表しています。

 

　本校は昭和四年（1929年）に「社会で役立つ実践的な人間を育てる」という建学の精神に基づいて創立されました。皆さんは創立九三年の歴史と伝統ある本校に縁があって入学をしました。本校は全国でも最先端をいく商業高校であり、人間教育を根幹としながら、時代の変化に対応した皆さんが将来において役に立つ教育を行ってまいります。本校はパンフレットやホームページに書いてありますように「Ｓ28プロジェクト」を立ち上げています。これは、高校を卒業して10年後の28歳までに活躍できる人材を育成することを目標にしており、この変化の激しい時代の中で、皆さんが28歳までに活躍する、幸せな人生を送れるように、今、この高校３年間で何をさせるべきなのか、何を学ばせるべきなのかを考えながら、さまざまな教育活動に取り組んでまいりたいと考えております。そして、生徒の皆さん一人一人が、本日から高校生として将来に向けた活動を意識していくことが最も大事なことです。

 

　今ホットな話題として、ＷＢＣで活躍した大谷翔平選手の有名な話の中で、大谷選手が高校１年生で作成した「目標達成シート」には、「人間性」という言葉があり、その中に「礼儀」や「愛される人間」という要素が含まれています。大谷選手は野球の能力はさることながら、人間性も高く評価されています。本校も学力を伸ばすだけでなく、人間教育をとても大事にしております。あいさつや敬語などの礼儀指導もしっかり行ってまいりますが、すべては皆さんが将来、応援されるような・愛されるような人になってほしいとの思いでやっておりますことを理解していただければありがたいです。

また、大谷選手が、高校三年生で作成した「人生目標シート」があり、この中で、27歳でWBC日本代表MVPという計画を書かいており、１年ずれはしましたが、28歳でこれを成し遂げたという有言実行過ぎる話には誰もが驚かされたと思います。このような大きな夢ではなかったとしても、目標を掲げて、具体的に書き出して、そして口に出して言うことで、目標は達成できるものだと思います。結局、「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらない」かです。普通の人は、考えても、思い描いても、結局行動には移さない人が大半です。一部の行動に移す人だけが成功を勝ち取ることができるものです。よく聞く言葉ですが、「　“明日からやろう”ではダメなんです、“今日からやる　“人だけ」が成功を掴み取ることができるものです。ですから、成功されている人は、特別な人ではないということです。誰でもやろうと思えば、なり得るものだと思ってほしいです。まだ高校１年生の皆さんにとって、将来は希望しかありません。今日から目標を立てて、将来や高校３年間を成功させるイメージをもってほしいです。難しい場合は、小さな目標でいいです、例えば１週間以内に友達２人は作るとかでいいと思います。そして次は１か月以内に、部活動に入り部活動の友達を３人作るなど、ちょっとずつ作っていくやり方でも良いと思います。

 

　今日、みなさんに覚えてほしい言葉は１つだけです、「やればできる」という言葉です。誰でもやり続けることができれば、絶対にできるものだと思います。今日から新しい環境の中で、新たな気持ちで高校生活を意義のあるものにしてください。

 

　あとになりましたが、保護者の皆様にご挨拶を申し上げます。私達教職員は、生徒に対して強い情熱をもって生徒一人一人の人間性と、能力を最大限に伸ばすよう、全力で指導を行ってまいります。保護者の皆様には、お子様が目標をもって有意義な高校生活を送るために、本校教育に対しまして、ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

　新入生の皆さん、427名という本当に多くの新入生を迎えることができ、教職員一同、新たな気持ちで喜びと活気に満ち溢れております。多くの友人や先生たちと良い人間関係を築き、素晴らしい高校生活を歩んでくれることを願って、入学式の式辞と致します。”

 

　今後の予定は、４月10日（月）に全校生が集まる始業式、11日（火）は課題・実力考査、12日（水）は校内オリエンテーション、13日（木）は健康診断、14日（金）は避難訓練・学級委員任命式、となっています。来週から本格的に高校生活が始まりますので、入学のしおり・生徒手帳「良志久」・本日の資料等の内容を頭に入れ、良いスタートがきれるようにしましょう。