神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

MENU

神戸星城高等学校 KOBE SEIJOH High School 一生モノの輝きを、十八才までに育む。

ニュース・部活動情報

2学期始業式 ~夢や目標を持ち、計画を立てる~

2022-09-01

写真は、自動的にスライド表示されます
(ドラッグしてスライドも可)

 

 本日9月1日に2学期の始業式を行いました。校長先生より、始業にあたっての言葉がありました。


 「今日から2学期が始まります。新型コロナウイルスの感染者数がなかなか減少しない中でありますが、皆さん一人ひとりは勉強や部活動、または長期休業中でないとできないことをするなど、それぞれの有意義な夏休みを過ごしたことと思います。本校の運動部・文化部も力一杯頑張り、近畿大会、全国大会において大きな成果を上げました。
 2学期の始業式という節目の日にあたり、新たな気持ちでいろいろなことに挑戦してもらいたいと思います。



 3年生は、もうすぐ入社試験や入学試験を受けることになります。最後の追い込みをかけて、試験に万全の対策を講じて臨んでください。そして当日の面接では試験管の前でハキハキとしっかりとした声で、自信を持って、明るく積極的に受け答えをし、この会社で働きたい、この大学等に入学したいという強い気持ちを全面に出してください。
 人に良い印象を与える態度やマナー、体からにじみ出てくる雰囲気などの人間性は急に身につくものではありません。1、2年生の皆さんも、自分の学力を高めるとともに、自分の人柄といった人間性を普段から磨いてください。また、外見も大事です。服装、頭髪などの身だしなみも平素からきちんとするよう、心がけてください。

 稲盛和夫氏。京セラ、KDDIの創業者であり、京セラの名誉会長、日本航空名誉会長、8月24日に90歳で、老衰でお亡くなりになりました。27歳のとき、7人の仲間で立ち上げた町工場を8万3千人の従業員を擁する大企業に育て上げた実業家です。
 『もうダメだ、無理だというのは、通過点にすぎない。すべての力を尽くして、限界まで粘れば、絶対に成功するのだ』
 稲盛氏が20~30歳の時に考えた人生の方程式は、人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力。稲盛氏は『考え方と熱意は、「誰にも負けない努力をする」「一生懸命頑張ろう」という考え方と熱意を持つということであり、熱意というものは、能力と違って後天的に自分の意志でできることである』と語っています。
 これからの社会が個人に求めている能力は、『知識』を土台とした『知恵』であり、何を知っているかという知識だけではなく、どのように解決するのかという知恵、すなわち問題解決能力である。ということです。
 高校を卒業した10年後の28歳頃にしっかりと生き抜いていける自分になるために、皆さんは、今、すべての力を尽くして、限界まで努力することが大事です。



 今、世界は新型コロナウイルスの影響とロシアによるウクライナ侵略問題により、グローバル化の動きが停滞していますが、これらの問題が解決されれば、変化のスピードがどんどん速まっていくと考えられます。
 そのような世界の中で、決まった正解のない、また過去に前例のない問題に対応するため、自分自身が考えて実行していく力を、未来を背負う皆さんは身につけなければなりません。常にアンテナを立てて、新聞等のメディアから能動的に情報を取り入れ、それを深く理解することが大切です。そのためには、常に学び続けることが重要です。
 インターネット社会の進展によって、今日、私達は過去に得られなかったような種類と量の情報を簡単に手に入れることができるようになりました。そこで、いかにして価値のある情報を得るかということが重要になります。
 価値のある情報とは『10年後にも通用する賞味期限の長い情報であること、日本以外の海外でも通用する情報であること、時代が変わろうと、世界が変わろうと、それが自分にとって価値が高く、自分の求めている情報であること』です。自分にとって有効な情報を得ることは、将来必要となるアントレプレナーシップ(企業家精神)に大いに役立ちます。
 しかし、皆さんは、まず大学等に入学する、あるいは、企業等に入社する必要があります。試験に合格するためには、いかに効率よく記憶、インプットするかで大きな差が生まれます。
 物事には、何事も一があって、次に二があってというように、段階があります。人間は理解したものでないと記憶できません。理解せずに詰め込むと面白くないうえにすぐに忘れます。記憶力というのは、論理力とほぼイコールです。論理力を鍛えるときの一つの方法は、『歯ごたえ』のある論文的な文章を読むことです。そこで、最適なものは、大学の入試問題を解くことです。大学の入試問題は、古い文献も新しい文献も読んでいる大学の専門家による選りすぐられた文章と問題になっているからです。これは、設問があるので、理解できたかどうかを試すことができる。自分で文章を選べないので、自分の関心のない分野の文章や初めて知る内容の文章題に取り組むことができるので、思考力も身につけることができるということです。
 皆さんも大学の入試問題を解くことによって、公立のよい頭の使い方を身につけてください。



 最後に、皆さんがSociety5.0という超スマート社会である新しい時代に生き抜いていく中で、いろいろなことにチャレンジし、毎日の学校生活をアクティブに過ごしてくれることを願って、2学期の始業の言葉と致します。」

 

infomation